利根川散歩邸アーカイブス 05.05.01-05.05.04
05.05.01 新しい生活
自分はいったい何がしたいんだろう?
05.05.02 職業選択の自由〜,あはは〜ん♪
いくらアルバイトとはいえ,
自分の興味のないものを選ぶということは,
やはりよくないことだと痛感する.
ということで,
今のシフトが終了したら,
おちゃ屋さんにでもトラバーユしようかと思う.
なぜなら,わたしは三度の飯よりおちゃが好きだからだ.
川島なおみの血がワインでできているというならば,

「わたしの血はおちゃでできている」

緑色の血って,おまえは宇宙人かっ.
05.05.02 業務連絡
もし許されるのなら,
黄色いハンカチを持って待っていてください.

わしゃ高倉健かっ.
05.05.02 自転車は回る
キッズ・リターン

「俺たち,終わっちゃったのかなあ」
「バカヤロウ,まだ始まっちゃいねえよ」

北野武監督作品「キッズ・リターン」の最後の台詞.
この映画を初めて観たのはまだ中学生のころだったので,
いまいちピンとこなかったし,
それほどこの台詞の重みを感じることはなかった.
そのころのわたしは本当に何も始まっちゃいなかったから
そんなに深く考える必要もなかったのだ.
しかし,今この台詞に直面してみると,
なんと身に染みることだろう.
学生という身分も終わり,就職したわけでもなく,
そのくせ,これといってやることがあるわけでもなく,
なんとも宙ぶらりんな立場にあるわたしにとっては,
こんなに残酷な台詞はない.
わたしは終わってしまったのだろうか.
それともこれから何かが始まるのだろうか.
もとい,何かを始めなければならないのだろうか.
05.05.03 カラスの代わりに
予想を裏切ってバイト先が繁盛しているので,正直戸惑っている.
1時間に2,3人お客がくればいいほうだろうと思っていたのが,
ゴールデンウィークということもあってか,次から次へと人は増えていく.
こないだみたいにマツケン産婆が客寄せをしているわけでもないのに,
店内のお客の数はいっこうに減る気配がない.
こいつは計算違いだった.
ぼぉっとつっ立っていれば,あっという間に時間は過ぎて
終業時間が来るものだと思っていたのに.
現実は,土方仕事かと見まがうような肉体労働に追われっぱなしで,
さらには愚痴をこぼしている割には
しっかりまじめに仕事をこなしてしまっているのだから
我ながらなんとも哀れだ.
あぁ,今日も夕暮れ時になると,
わたしの筋肉のあちこちがさめざめと泣き始める.
05.05.03 新しい能力
最近,あんまりぼぉっとしすぎて,
天使が見えたり,ぬいぐるみと会話が出来るようになりました.
社会人としては終わってるけど,
人間としては非常に幸せなんではないかと,
そう思われる次第であります.
05.05.04 ピアノを弾く
ピアノの内部

最近,即興演奏にはまっている.
わたしは決してピアノを弾くのがうまいわけではない.
おそらくは小学生にも劣るほど下手くそであると思う.
そんなわけだから楽譜を買ってきても当然その通りには弾けないし,
最近ではもうあきらめてその通り弾こうなんて思わなくなった.
そんなわたしでもなんとなくピアノを弾きたいときというのがたまにあって,
そんなときはただ鍵盤に指を置いてなにかしら音を出していれば満足していた.
それだけでは物足りなくなったある日,
下手くそなくせに,
自分の弾いた音でなにかしら自分の世界を表現できないかと思いたち,
現代音楽の真似ごとをしながらむやみやたらに即興で弾き始めたら,
そのなんと気持ちのいいこと!
誰に決められたわけではない,自分の間や自分の響き,そして自分の時間に
すっかり陶酔してしまい,それが病みつきになってしまった.
ご近所の方々には大変申し訳ないが,
もうしばらくはこの即興演奏ブームが続きそうな気がしている.
05.05.04 続・ピアノを弾く
わたしがピアノを弾いたのは,そこにスタインウェイがあったからだ.
05.05.04 居場所のない場所
わたしはどこにいても,
そして誰といても,
常に違和感がつきまとい,
さらにはそこから生まれた新しい違和感を
周囲に撒き散らしながら
歩いている.

どうもそうらしいということに今更ながら気付かされた.
めんどくさいことになってしまったもんだ.

置き忘れてしまったのか,
通り過ぎてしまったのか,
それとも端から存在しないのか,
わたしの安まる椅子は,
どこにある?

とりあえず,海でも行って肌を焼いてみるか.
ベロベロにめくれた皮の下から何か出てくるかもしれない.

とりあえずは,考えることをしばしやめてみよう.
つうか,もういいや.
どうでも.
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