利根川散歩邸アーカイブス 05.02.16-05.02.28
2005.02.16 マンセイ!!
それでもやっぱり(日本人は)北朝鮮が好き。

わたしはそうでもないけど。
2005.02.17 ストリップ。
長年の夢だったストリップ鑑賞をしてきた。
以前テレビ番組(かの有名なトゥナイト2)でストリップの特集を見たとき、
それまで抱いていた単なるスケベで場末的なものでしかなかったストリップが、
実は優れた芸術性を兼ねていたという事実を知り、
それ以来興味を持ってはいたものの、
なかなかその世界に踏み込むことができずにいたのだが、
この度意を決して劇場に足を運んでみた。

結果、わたしはすっかりやられてしまった。

思っていた以上のその芸術性と娯楽性に感嘆し、
そして踊り子さんの美しさと踊りのひたむきさにすっかり感動してしまった。
ある場面ではもう涙腺すら脅かされるほどであった。
これは間違いなくプロの仕事だ!
もし今アンケートを手渡され、「尊敬する人」の欄があったとすれば、
わたしは真っ先に「踊り子さん」と書いてしまうことだろう。

また、観客のおじさん連中が実に和やかで、
危うくその雰囲気に毒されてしまうところだった。
そんなこんなで、これはひょっとすると
病み付きになってしまうかもしれないと思う今日このごろであった。

ああ、楽しかったなあ。
2005.02.18 これが現実。
恋愛に幻想を抱く年齢はとうに通り過ぎた。
これからはやけくそだ。
2005.02.19 こうもり
お洒落な人が透明のビニル傘を持っているのを見ると、無性に悲しくなる。
わたしは特別お洒落というわけではないが、
透明のビニル傘には抵抗があるし、緊急時以外使うことは許しがたい。
雨の時にしか使わないからといってそこに手を抜いているということ、
それに無駄に傘の中が丸見えなのが恥ずかしいし、みっともなく思える。
第一、あんなもんで雨がしのげるか!
2005.02.20 動機
その日、あまりの寂しさに、
ふと漫才師を志すものの、周囲の反対により講釈師に方向転換を余儀なくされる。
2005.02.21 野望
道筋

わたしは老夫婦の和やかなデートに憧れているので、
まだまだここで死ぬわけにはいかないのだ。
2005.02.22 使命
ホリエモンはあれだけ大口をたたいた以上、
これから後に続く人たちのことを考えると、
是が非でも勝たなければならないだろう。
ここでフジテレビに負けるようなことがあれば、
「やはり新しいものは戦っても無駄であり、
 端から長いものには巻かれているのが無難である」
ということを印象付けることになるだろう。
彼はそのへんの後続への影響力について自覚しているのだろうか。
とはいっても、わたしはホリエモンが負けて
惨めな無一文になってしまうことを誰よりも望んでいる。 笑えるだろうなあ。
2005.02.23 鑑真和上に敬意を表する。
唐招提寺展

ふらりと上野に立ち寄り、兼ねてより気になっていた唐招提寺展に赴く。

入り口で、展覧会などでよく見かける音声ガイドを
寺尾聰氏が担当しているということを知り、生まれて初めて装着することに。
なんだかみょうちくりんな音楽がところどころ挿入されているのには興ざめだったが、
寺尾氏の低く落ち着いたナレーションには実に味わいがあり、
唐招提寺の世界観にぐっと近づけるような気分になる。

肝心の展示物も、普段は決して間近で見られないような仏像に心ときめかせ、
時代を経て生き残る建築物やそれを守ってきた人々の偉大さに涙する。
物が残り、現在も、そして未来にも引き継がれていくということの
壮大さとありがたみに触れ感慨深いものがあった。

昨今、われわれは日々消化の毎日で、物を残すということに無頓着になりつつある。
このようなネットの世界だって今現在ですらあってないようなものである。
最近話題の某社長は、ネット至上主義を掲げて
それがこれからの世界を席巻するかのごとく謳いあげるが、
こんなものはたかが知れている。
いずれ滅び廃れて跡形もなくなり、忘れ去られることだろう。

わたしたちは後世の人々へ何を残すことができるのだろうか。

補足:この日、会場にテレンス・リー氏がいた。
   恐らくはプライベートだったのだと思うが、
   トレードマークのタンクトップ姿ではなかったものの、
   館内では白の半袖姿にサングラスだったので、すぐにそれとわかった。
   帰り際の氏もちらっと見かけたのだが、
   ジージャンを羽織り、その上に革ジャンらしきものを羽織っていた。
   結構厚着じゃんか。とそっと心の中で突っ込んでおいた。

唐招提寺2010プロジェクト

サンデージャポン
2005.02.24 帰ってきた新選組!
「新選組!」のDVDボックスを購入する。
わたしは本放送は地上波で見ていたので、
時折電波の調子で画像が荒れるは画面のサイズはスタンダードだったりしたのだが、
今回のDVDに収録されているものはすべて高画質でさらには
なんとワイド画面仕様になっている!
これはもうテレビドラマというよりは1本の映画を観ているような迫力だ。
DVDになってさらにパワーアップした「新選組!」に
もうどきどきわくわくしっぱなしの毎日になるだろうことは間違いない。
2005.02.25 血と骨
血と骨の原作をいまさらながら読み始める。
いささか読みづらい難しい本なのではないかという先入観があり、
購入はしていたものの、ずっと手をつけられずにいたのだが、読みはじめてみると、
映画にはまったく描かれていなかったエピソードが当たり前のごとく存在していて、
そのひとつひとつが濃厚で緻密でそのうえ迫力があり、
そのあまりの面白さにとまらなくなってしまった。
久しぶりにお腹一杯になれる小説を手にした悦びに打ち震える毎日である。

そのほかに読んでいる本:
小泉文夫著作選集 5 音のなかの文化

進化しすぎた脳 著者:池谷裕二

その名にちなんで 著者:ジュンパ・ラヒリ/小川高義
2005.02.26 目標
三ヶ月以内に交際宣言!
2005.02.27 落語家を勧められた夜。
晴れる。

先日、友人たちと食事をした。
正直なところ、お誘いを受けた時点では、
ここ数日間引きこもりがちで他者とのコミュニケーションが不足していたのと、
それほどしょっちゅう参加するグループではなかったのが気になって、
うまくみんなと楽しくやれるか不安で、
当日まで本当に行けるかどうかずっと悩んでいた。
たかが食事に行くだけなのに勇気さえ振り絞ったほどである。
だが、蓋を開けてみるとなんとやらで、
気さくでとんちんかんで何より優しい友人たちのおかげで、
とにかく楽しいばかりか、しばらく眠っていた芸人魂にも火がついてしまい、
久方ぶりに「力」を発揮してしまった。
それも自分でも驚くばかりの調子のよさで、
年齢を理由に衰えていたと思われていたものがまったくの杞憂であったこともわかった。

普段は恥ずかしさと不安と、何より自分に対しての自信のなさで
「友人」なんてなかなか口にできないし、書くことも打つことすらもできないのだが、
あの夜、わたしを楽しませてくれ、
そして眠っていた力を目覚めさせてくれた彼、彼女らは
わたしにとってかけがえのない友人であると言わせてほしい。

追伸:落語家にはなれそうにないけど、これからもがんばります。
2005.02.28 軌道修正
半年以内に交際宣言。。。
index
(C)office cQ all rights reserved.