利根川散歩邸アーカイブス 05.01.16-05.01.31
2005.01.16 それが
それが本当の愛だとは思わない。
隣に眠る人を、わたしは愛していない。
その人の寝息が不定期に脈打ち始めても、
わたしは一切感動もしないし、涙もでない。
きっと、このまま死んでしまったとしても、
わたしはその名前を呼ぶこともなく、
いつもと変らずに布団の中で眠りに落ちることだろう。

関係
2005.01.17 瞳を閉じて
去年売れた曲のヒットチャートベストなんやらというのをテレビで見たのだが、
どれだけ上位にいったところで、わたしの知ってる曲はほとんどなかった。
同じ国で暮らしているはずなのに、相当売れたらしい曲をこんなにも知らないなんて。
いったいわたしはどこでどう暮らしていたというのか。
そういえば、去年の紅白も知ってたのはマツケンサンバIIくらいだった。
ああいう番組を見るたびに、
世間との溝が取り返しのつかないくらい
大きくなっているということをつくづく感じるのだった。

ちなみに、わたしにとっての「瞳を閉じて」は
もちろん荒井由実の名曲という認識である。
2005.01.18 カウントダウン
なんの目標もなく、
カウントダウンをし始める。
0になったとき、
なにかが始まるのか、
それともなにかが終わるのか、
今はまだわからない。
2005.01.19 自虐的なパンダ
「きみの目はいつだって虚ろじゃないか」
そう面と向かって言われたわたしにだけなのだろうか、
今日はどこにいても、綿毛が宙に浮いているのが目についた。
もはや何も言うまい。
そう心に決めて、今夜も彼に会いにゆく。
わたしはどこまでも情けない。
2005.01.20 朝青龍を待ちながら。
帰り道、左足のすねをツチノコに噛まれた。
とりあえず消毒はしたのだが、なにしろ相手はツチノコだ。
なんとも得体の知れない奴である。
へんちくりんな毒など持っていなければいいのだが。
と心配していたらだんだんと親指が痙攣し始めてきた。
これは病院に行って診て貰うべきなのだろうか?
でも、果たして病院に行ったところで、ツチノコのことを信じて貰えるだろうか?
そしてまた、ツチノコの毒に効く解毒剤などあるものなのだろうか?
2005.01.21 改める。
電線に止まる鳥というものを、久しぶりに見た。
些細なことだが、
日々の暮らしの中で見落としているものが、
実はたくさんあるのだということに気付いた。
問題は、生き方ではなく、
その暮らし方にあるのだと思う。
2005.01.22 頭部。
先日、家族でドラマ「ごくせん」を見ていたら、
生徒の大半が茶髪で、おまけにずいぶんと派手な髪型をしていたものだから
「最近の若い連中はひどい頭してるねえ」と言ったところ、
それに対して母が一言。
「あんたが言えた義理じゃない」
確かにそうだった。
わたしの頭は真っ金々で、さらには放っておいた寝癖のおかげで
実にとっちらかった、とんちんかんな髪型になっていたのだった。
人の振り見て我が振り直せ。
しっかりしないといけないなあと、
しみじみ思ったのだった。
2005.01.25 エキストラ
自主制作映画のエキストラに参加してきた。
たかがエキストラと甘く見ていたのだが、
これが思っていたより難しかった。
たいしたことをやる訳ではなく、
日常的な立ったり座ったりという動作をするだけなのに、
変に意識しすぎて動きがぎこちなくなってしまい、
我ながら実に情けない有様だった。
普段から挙動不振気味なわたしだが、
たぶんあの映画の中ではさらに拍車がかかった挙動不振ぶりを発揮しているに違いない。
映ってるかわからないのだけれど。
みっともない自分を見るのは堪え難いが、
それでも今から出来上がりが楽しみだ。
どんな映画になるのだろうか?

映画監督になる方法
2005.01.26 もういくつ寝ると
珍しいキノコ舞踊団の最新作が見られる。
日本でもっとも楽しいパフォーマンスを
見せてくれる、あるいは体験させてくれる彼女たち。
今回はいったいどんなものをわたしたちに見せてくれるのだろうか?

それにしてもあんなに楽しい珍しいキノコ舞踊団が
年に一回くらいしか見られないというのはちょっと寂しい。
せめて今までの公演をDVD化でもしてくれないものだろうか。
といってもやはり彼女たちのパフォーマンスは生に限る。
ということで、もうちょっと公演回数を増やしてくれることを切に願う。

珍しいキノコ舞踊団
2005.01.27 こんなわたしは負け犬か?
ショッピングセンターに行くと、
ついさっきまでクリスマス商品が所狭しと並んでいたはずが、
気がつけばもう正月さえもとうに通り越し、
多種多様なチョコレートが山のごとく積み上げられている。
時間の流るるはなんとも早く、
またそれ以上に世間の人々というものは実にせっかちなものだ。
わたしはといえば、クリスマスには乗り遅れ、
せっかくの正月気分も早々と取り上げられてしまったようで、
なんとも寂しい限りである。

え?二月のイベントといえば?
もちろん、

節分>バレンタイン

これでしょう。
。。。とほほ。。。
2005.01.28 寒波!!!!
寒い寒いというけれど、
真夏の過剰な冷房に比べれば随分ましなほうだと思うのは
わたしだけ?
2005.01.29 にがにがにが
苦々しい苦瓜売りを海に無理に逃がした新潟県民。
2005.01.30 約束
約束通り、あれから三日が経ったのだが、
いっこうに魔法が解ける気配がない。
これはどうしたものか?
2005.01.31 現在の状況
桜の木の下を掘らずとも、
日本中いたる所に死体が埋まっている。
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