利根川散歩邸アーカイブス 04.12.03-04.12.15
2004.12.03 辞退
浜崎あゆみがレコード大賞を辞退すると表明した。
本人が自分のホームページで堂々と宣言しているのだ。
レコード大賞だけでなく他の賞レースもすべて辞退するらしい。
しかし、浜崎あゆみという人は自分を何だと思っているのだろうか。
賞レースで、もらえると決まる前から辞退する人というのを
わたしは初めて聞いたような気がする。
自分はもらえて当たり前と思っているからこそできることだと思うのだが、
その品のなさにほとほとあきれてしまう。
しかもその賞レース辞退の理由がエイベックスのお家騒動にあるというのだから、
また驚いてしまう。
その責任をとってというが、まるでエイベックスはわたしでもってると言わんばかりだ。
確かに今のエイベックスはそんな状態なのかもしれないが、
自分からそういうことを平気で言えてしまう神経がわからない。
だいたい浜崎あゆみなんてたいした歌手でもないのに。
日本の音楽業界がそんな浜崎あゆみでもっている状況というのは実に嘆かわしいかぎりだ。
2004.12.05 メイコウ法師が語る
先の大戦で平和のために戦った日本人はいません。
アメリカ人もまた然りです。

結局、平和のための戦争なんてないんです。

イラク戦争や今も続く掃討作戦は、
アメリカ人の石油の利益と快楽のための戦争です。

訳:利根川散歩
2004.12.06 磯野容疑者
国民的なアイドルだった「磯野」の名前が
逮捕されたNHKの元チーフ・プロデューサーによって汚されてしまった。
聞きたくなかったなあ。磯野容疑者。

そんな意味でもNHKが許せない。
2004.12.07 忘れがちなこと
ふと見上げると、
街には電線が張り巡らされている。

張り巡らされる。
2004.12.08 豊かさ
わたしの家は、経済的にはそれほど豊かではないが、
精神的にはなかなか豊かであると思っている。
わたしはそれでいいと思っている。

現代人はとかく、経済的に豊かであることがすべてで、
なおかつそれを他人に誇示しようと必死になっている傾向があると思う。
それはおろかなことだし、なにより恥ずかしいことだと思う。
2004.12.09 エレクトリカルパレード
新興住宅地によく見られるのだが、
この時期になるとやたらと電飾をまとった家が多くなる。
夜になると、
まるでエレクトリカル・パレードかのようにあちこちの家が光だすのだ。
人の多い商店街だとか、にぎやかな場所で
そういう電飾が光ってるのはそれはそれで楽しめるものがあるかもしれないが、
ひっそりとした住宅地で音もなくちかちかと光っている姿は不気味なものがある。
それもたいていがセンスのない飾り方をしていて
いくら光ったところでまったく美しくなく、
見ていてもまったく心は躍らないし、逆に不愉快になるものが多い。
だいたい地球温暖化をふせぐためにも、
CO2を排出する原因にもなる電気はなるべく使わないように
という傾向があるにもかかわらず、
平気で無駄な電気を使いっぱにする神経がわたしには理解できない。
でんこちゃんが見たらさぞかし怒ることだろうに。

それにしても、
日本人って相変わらずお金の使い方に品がないなあと思う今日このごろでありもっそ。
2004.12.10 虚脱感
電車の窓に、
亡霊のように映る
もう一人の自分は、
もはやなすすべもなく。
ぐったりと濡れた足元からは、
仇討ちのように夜が更けていく。
2004.12.11 さとがえる。
矢野顕子のさとがえるコンサートに行ってきた。
さとがえるコンサートに行くのは昨年に続き今年で二回目。
去年は思わぬゲストに小田和正が現れたのだが、
今年は当初からアナウンスされていた
くるりに加えて、特別ゲストにレイ・ハラカミが登場。
矢野顕子のピアノ弾き語りだけでも十分音楽に説得力があり、
泣きもすれば心も躍るすばらしい演奏が聴けるのだが、
レイ・ハラカミとくるりとのコラボレーションもそれはそれで
また違う世界感が堪能できて、非常に満足な音楽を聴かせてもらうことができた。
一夜で、それも正味二時間ほどでこれだけの
音楽を聴けたことで、すっかりお腹いっぱい、至福の時であった。

ああ、来年はどんな音楽を聴かせてくれるのだろう。
今からもうすでに楽しみだ。

今年は犬。
2004.12.12 新選組!
気がつけば、あっという間におしまいである。
早く始まらないものかと待ち遠しく思っていた日々が昨日のことのように感じられる。
開始当初は、大河ドラマという枠のせいか三谷色が薄く感じられ、
三谷ファンとしてはなんとも物足りなく思ったものだが、
話が進むにつれ、気がつけば目の前には見事に三谷幸喜の世界感が広がっていて、
毎週鼻血は出ないまでも、興奮しっぱなしであった。

最終回では最後の最後に、
番組の主題歌とともにこれまでの名場面が、
まるで近藤勇の死に際に見た回想であるかのごとく流れたのだが、
以前はわくわくしながら見ていたはずのシーンも、
最終回まで見た今となっては実に悲しく見えて思わず泣きそうになってしまった。
最後の最後、本当に最後に
京都に旅立つ前の試衛館の面々が、
「京都では何が俺たちを待っているんだろうな」
と意気込んでいるシーンで終わったのだが、
その後彼らがどういう運命をたどっていったかを知っている今となっては
実に悲しくてやりきれない思いにかられた。
これだけドラマで感情がゆさぶられたのは初めてかもしれない。
例えそれほど視聴率がよくなかったとしても、
「新選組!」は間違いなく名作であるとわたしは断言する。
2004.12.13 日本と北朝鮮
横田めぐみさんらの遺骨が偽物であると判明してから
しきりと経済制裁を加えるべきだという意見が聞こえてくるが、
わたしは経済制裁を発動したところでこの問題が解決されるとはとうてい思えない。
経済制裁は日本にとっての唯一にして最後のカードだが、
その効果については未知数であり、下手をするとあまり役に立たない可能性すらある。
それに引き換え北朝鮮はといえばある意味なんでもありの国であり、
人質という強力なカードを持っているし、
いざとなれば武力行使に踏み出すことさえできる。
人道も平和もへったくれもないような国とも言える。
そんな国を相手にこれからどう戦っていくのか。
なんのカードも持たず、戦後間抜けな外交を繰り返してきた
日本にはたして勝機はあるのだろうか?
2004.12.14 ゆとり教育
ゆとり教育について、成果があるだの失敗だのと、
大人たちは勝手なことばかり言っているが、
それを実践する子供たちのことを何だと思っているのだろうか?
地方のある町には「○○特区」を利用して
英語だけで勉強をする学校というものがあり、
それだけではなく各地方で、いろいろな学校が試されているらしい。
その志は部分的には評価できるかもしれないが、
これはちょっとした人体実験じゃないか。
子供の将来を思ってと口にはしているが、
どうも実践させられる本人たちのことはないがしろにされているような気がしてならない。
2004.12.15 小湊様
夕方ふと見ると、わたしのケータイにこんな伝言が録音されていた。

『もしもし、〇〇にあります、こども服の〇〇です。
 小湊様にはいつもお世話になっております。
 この度、特別ご招待セールのお知らせがあって
 お電話させていただきました。
 また後日ご連絡させていただきます』

ちなみに、わたしは小湊様ではない。
もちろんこどももいないし、
こども服にまつわる趣味はない。
おそらく間違い電話なのだろう。
小港様本人に特別招待のご連絡が届くことを祈るばかりだ。
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