利根川散歩邸アーカイブス 04.11.01-04.11.15
2004.11.01 まだ見ぬ彼女
個人的に、わたしはこないだまでのお札のほうが好き。

樋口一葉も野口英世も特になじみがないし。
わたしは彼女らの作品も伝記も読んだことがない。
日本人でももっとメジャー級の
黒澤明とか美空ひばりとかを使ってくれるならまだいいと思うのだが、
なんでよりによって樋口一葉と野口英世なんだろう。
あんまりメジャーな人だと
手放したくなくなるからなのだろうか。
ということは、お札の肖像の人って
顔を見たところでなにも思うことのないどうでもいい人ってことか?
そういえば、上野にある野口英世の像も
実に中途半端な人目に付かないところにあったし。
そう思うと、なんだか可哀相に思えてくる。
2004.11.03 天地真理、再選か?
米大統領選の投票が始まっている。
今のところ、ブッシュ氏リードらしい。
また悪夢のような4年間が始まるのだろうか?
もしかしてこれが最後の大統領選になったりして。。。
そうならないことを切に祈る。
2004.11.04 天地真理、再選か。。。
アメリカ人って、
アメリカは世界の警察だとかリーダーだとか言ってるけど、
所詮はただの田舎もんでしかないなって思う。
ブッシュ大統領とアメリカ人の関係を見てると、
日本の田舎の代議士とその町民を思い出す。
地元に道路を作るとかなんとか言って、
国をどうするってことよりも地元のために働くと嘯く代議士を、
町民は深く考えることもなく盲目的に支持する。
それと、アメリカの今回の選挙はたいして変わらないのではないか。

それでいいのか、アメリカ。
2004.11.05 沈黙の唇
息子よ、
おまえは何をしにイラクへ行ってきたのか?
何を見て、何を聞き、何を感じてきたのか?
息子よ、
おまえは何人の市民を殺害し、
何人の味方を殺害されたのか?
息子よ、
おまえは今、何を欲しがっているのか?
もの言わぬ息子よ、
これからわたしはどうすればいい?
2004.11.06 一人殺せば悪党で、100万人殺せば英雄。
イラクで日本人人質が一人殺された事件に対して、
日本の首相は「残虐非道、許されないこと」と言っている。
だが、一般市民を10万人以上殺害しているアメリカに対しては、
日本の首相は「支持をする」と言い続けている。

チャップリンが笑ってるよ。
2004.11.07 官房長官
起きてるのか?
寝起きか?
寝ぼけてる場合じゃないぞぉ!
目覚ませぇ!

官房長官の会見の様子を見ていて
思わずテレビに向かってつっこんでしまった。
細田官房長官。
いっつも眠そうだ。
そんなに悠長なときじゃないってのに。
2004.11.08 21世紀
20世紀の人たちはこう言ったんだ。
「21世紀が来ればなんとかなる」
だけど、彼らが残した爪痕は思ったよりも深く、
今、事態はさらに混迷を深めている。
僕らは言えるだろうか。
「22世紀が来ればなんとかなる」
と。
2004.11.09 布団の中身はなんだろな?
丸一日眠り続けていたのだが、
ずっと夢を見続けていたせいか、
どうもそんなに眠っていたという気がしない。
現実の世界と夢の中の世界とが
今でもごっちゃになってるような気がして怖い。
2004.11.10 新札デビュー
今月に入ってからというもの、
小銭で済むような小さい買い物しかしていないため、
未だに新札デビューに至っていない。
物心ついてから新札発行という機会に立ち会ったことがなかったので、
新札が出たらあっという間に
夏目さんや新渡戸さんはいなくなってしまうものと勝手に思い込んでいたのだが、
実はそんなに事態は簡単なことではなかったようだ。
今でもATMでお金を降ろせば夏目さんが平気な顔をして出てくる。
いつになったら野口さんと樋口さんにあえるのだろうか?
2004.11.11 メイコウ法師が語る
ひとつでも、
「これは父親には勝てない」
というものがある子供というのは幸せですね。

訳:利根川散歩
2004.11.12 What's going on?
Marvin gayeの「What's going on」(アナログ版)を購入する。
あぁ、なんて洗練された音楽。
反戦アルバムとしてくくってしまうだけでは
もったいないくらいに美しすぎる。
ジャケットに写るMarvin gayeも実に美しい。
The Funk Brothersの演奏も神がかりなまでに完璧。
まさに奇跡のアルバム。
2004.11.13 行方不明
絶えず増え続ける本に、
もはや収納スペースがなくなりつつあり、
どうしたもんかと頭を抱え始める日々が続いている。
あれこれ思案した末に、
その度ごとに策を練ってはなんとか片付けてみるのだが、
困ったことに、しばらくするとそのとき片付けた本が、
いったいどういうルートをたどって
どこに落ち着いたのかまったく分からなくなってしまう。
一冊の本を読むために、
毎回引越しのような騒ぎをして探すことになるのだ。
最近ではレンタルの物置のようなものもあるみたいなのだが、
そんなものを借りるお金は持ち合わせていないし。
どうにかならないものだろうか。。。
2004.11.14 末路
新選組を観る。
だんだんと時代に逆行してゆき、
引き返せないところまできて、やっとそれに気付き始める隊士たち。
今のアメリカ(大統領)や日本(首相)の
イラクへのかかわり方と、どうも似ているような気がしてならない。

もはやアメリカ(徳川家)がなんとかできる時代は終わっているのに、
それに気付かずに盲目的にただ従うだけの日本(新選組)の末路は
どこにあるのか?
2004.11.15 思い出ばなし
金髪にしたばかりのころ。
その頭で日比谷のスカラ座前で宝塚の出待ちをする人々を見ていたら、
見知らぬ青いビニ傘の男に
「後藤さんですか?後藤さんですよね?」
必死な形相で声をかけられた。
しかし、残念ながらわたしは後藤さんではない。
日本人がうかつに金髪などにはできぬものだなと思った。
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