利根川散歩邸アーカイブス 04.09.17-04.09.30
2004.09.17 スト決行!
この一連のニュースを見ていると、
経営者側も選手側も、それを伝えているマスコミも見ているファンも、
みんな時代に取り残されている気がするし、
何も変わりそうな雰囲気がなく、ただただ苛立ちを感じるばかりだ。
いずれの立場の側も言ってることがちぐはぐだし
何も状況を把握できていない。危機感がまるでないように思える。
わたしは元々野球なんてどうでもいいので
なにがどうなろうと知ったこっちゃないのだけれど、
今の日本の欠点や汚点がこのニュースに色濃く見えるような気がして、
なんとも憂鬱になるばかりだ。
2004.09.18 不自由な言語
日本人、特に現代人は深刻なまでに言語に不自由していると思う。
どんな言葉があるのかを把握しきれていないし、
知っている言葉もろくに使いこなせていない。
そして、目まぐるしく時代が変わっているにもかかわらず、
それに言葉が対応しきれていない。
そして何より問題なのはそういった状況にたいして
多くの人が無自覚であるということだ。
かくいう私もそんな無自覚な日本人の一人かもしれない。
2004.09.19 裂け目
裂け目

最近はなんだかどこもかしこも「確執」だらけ。
コミュニケーション能力が欠けている現代人が多い昨今、
意思の疎通のできない人々の間にはさらに「確執」が流行っていくのかもしれない。
人間関係の中に生まれた裂け目から光が見えることは、なかなか難しい。
2004.09.20 空虚な日記帳
ちらばる雲

ブログで書き込んだ日記は、
従来の紙メディアである日記帳に書くのとは違い、
不特定多数の人に一字一句漏れることなく公開されてしまう。
しかし、それにもかかわらず、
このブログで日記というのは実に閉鎖的で、
のめり込めばのめり込むほど内に閉じこもっていくような気がしてしょうがない。
パソコンの中の文字が伝えられる想いや、
パソコンの中の文字が結ぶ知らない人との交友関係は、
やはり現実感がなく希薄で空しい。
いつかそれが変わる時はくるのだろうか?
2004.09.21 どんぐりまなこ
ここ数日、硬い話が多かったので、
誰に頼まれたわけではないけれど、ここは一発!
私の素顔を初公開してしまおうと思う。

素顔

「最近、表情が硬いね」とは
友人の弁である。
2004.09.22 楽しくなければ音楽じゃない。
音楽という言葉はよくできたものだなあといつも感心する。
音を楽しむ。
それこそが音楽の真の醍醐味だ。
ミュージックやムジカにその意味があるのかどうか分からないが、
実にすばらしい誇れる単語であると思う。

先日、かねてから気になっていた「SWING GIRLS」を鑑賞してきた。
田舎の女子高生たちがジャズの楽しみ、音楽の楽しみに目覚めて
ビックバンドを結成するというお話。
最近の流行のドラマのように古ぼけた純愛があるわけでも、
誰かが不幸に死ぬわけでもない、
ただ、女子高生たちがひたむきに音楽を楽しむというだけの映画。
それなのに、わたしは映画の後半、
彼女たちの演奏シーンで思わず泣きそうになってしまった。
それは彼女たちの努力が報われたことに感動しての涙ではない。
ただただ、音楽が楽しくて気持ちよかったが故の感動の涙である。

「いやぁ、音楽って本当にいいもんですね」
2004.09.23 メイコウ法師が語る
前兆

とかく、センスというものは持って生まれるもので、
技術などとは違って本人の努力ではどうにもできないように思われがちですが、
センスというものにもやはり積み重ねが必要なんです。
確かに根本的な部分では生まれ持ったものが重要になるかもしれませんが、
それにあぐらをかいているようではいけません。
私は誰にでもチャンスがあるというような甘いことは言いませんが、
素質を持ってるにもかかわらず、
それを無駄にしてしまうようなことがあっては非常に損なことだと思います。

訳:利根川散歩
2004.09.24 さよなら最新作
さよならゴジラ

最近のCMから聴こえてくる音楽は、
どれも20年から30年前のヒット曲を今風にアレンジしたものばかりで、
中にはそのまま使っているものも珍しくない。
テレビ番組や雑誌の特集では昭和懐古ものが
恥ずかしげもなく今の流行ものとして繰り返し垂れ流されている。
そして、本来ならばそれらよりも創造的であったはずの
テレビドラマもリメイクや続編ばかりがこぞってもてはやされ、
時代遅れのような韓国ドラマにいたっては、
レンタル待ちの主婦で街が蒸し暑く溢れ返るほどだ。
気がつけば、ウルトラマンや仮面ライダーも
シリーズものなのに次から次へと「新作」として作られ続けている。
これらのような現象は、なにも日本に限ったことではない。
もはや現代人に新しいものを創り出すという意欲はなくなってしまったのだろうか?
2004.09.25 さよなら農村
暗雲たちこめる

今話題のF-1中国GPが開催されている上海の安亭という村は、
上海のデトロイトともいえる「上海国際汽車城」となるために、
そこに存在していた農家をすべて削除してしまったらしい。

食糧難が叫ばれている時代に、いかに経済成長のためとはいえ、
中国人はなんて大胆なことをするんだろう。
だが、そのことで中国だけを責めたてるのは少し気が引ける。
むしろ可哀相なぐらいだと思う。
日本やそのほかの経済大国といわれる国々も
一足先に、時代性は違えど今の中国のようなことを過去に行ってきている。
遅れてしまったが故の不幸とでもいおうか、
中国の経済成長は望まれない悲しさがあるように思う。

あれだけ道いっぱいに広がるほどの自転車に乗っていた
中国人みんなが、自動車に乗り替えるようなことがあった場合、
いったいその排気量はどのくらいのものになるのだろうか?
排気ガスと霧や雲との
区別がつかなくなる日ももうすぐなのかもしれない。
2004.09.26 嘆きの衣替え
わたしはことのほか、衣替えに弱い。
中学、高校のころは制服という便利なものがあったので、
だいたいこの日に夏服、冬服に替えればよいという
便利な目安があったので、それはおおいに助かった。
だが、私服で生活をしていると、
家にいる分には適度に室温も変えられるし、
一年中誰の目を気にすることもなく同じような格好をしていられるのだが、
いざ外出となると、本当に頭を抱えるくらい悩んでしまう。
最近では外と内との温度差が激しいので、
暑いからといって薄着で出かけると室内に入ったときに
鼻水がとまらなくなるし、
寒いからといって厚着で出かけると室内に入ったときに
汗水がとまらなくなる。
エアコン文明の発達のおかげで
妙に季節感のなくなった昨今、
ますます衣替えが難しくなってしまった。
2004.09.27 夢で逢いましょう
わたしが見た夢。現実とリンク編。

01..警報

ある日、歩いていると空のかなたからジリリリ。。。。と
警報が鳴り響いているのが聞こえてきた。
何が起きたんだぁ!! とひとりパニクッていると、
そこで目が覚め、
わたしの耳元では目覚まし時計がジリリリ。。。。と
忙しく鳴り響いていた。

02..カウントダウン

ある日、ドライブインシアターに行ったときのこと。
スクリーンを見ていたら、
5、4、3、2。。。とカウントが表示され始めた。
3、2、1。。。映画スタート!
かと思ったらそこで目が覚めた。
映画のカウントダウンではなく、
わたしの目覚めのカウントダウンだった。

番外編..危機管理能力

わたしはよく、夢の中で何か不都合な目にあったとき、
どうせこれは夢なんだから。。。
と開き直ることがある。
なんともずうずうしい奴である。

夢の中へ
2004.09.28 RE:Newal
変身!
2004.09.29 深呼吸
すっと、
ふっと、
浅く、深く深呼吸をしてみる。
それで何も変わらなければ、ひと眠り。
明日はきっと、楽しくなる。
2004.09.30 壊れる島
台風被害のニュースを見ていると、
あちこちで線路が分断されたり、道路が陥没したり、
街が濁流に飲み込まれたり、家が吹っ飛んだり、
被害者にはもうしわけないが、
その被害を哀れむよりも、
日本のそのもろさにただただ驚くばかりだ。

漫画や映画で描かれ続けてきたありえないはずの光景が、
ニュース番組で現実の映像として平然と垂れ流されているということに、
今ではほとんど違和感を感じなくなってきた。

このまま慣らされて、さらに大きな災害のときに、
わたしたちは気づくこともなく死んでいくことになるのだろうか。
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