毛呂休庵アーカイブス 05.07.016-05.07.31
2005.07.16 腹に据えかねる.
「マクドナルド」
また値上げするらしい.
おまえんとこのハンバーガーは時価か?
取れたてのマグロか?
こうもしょっちゅう値段を変えられると,
なんだか消費者としては騙されているような気分になるし,
値段がふらつくような店なんて不安で
なかなか寄り付かなくなるんではないだろうか.

「バレー中継」
今日は4−1でブラジルの勝ち.
想定の範囲内だったのでそれほどショックはなかった.
今日は全日本代表よりもその周辺のほうが騒がしかったようで,
毎回出てきては雰囲気をぶち壊しにしている,
ジャニーズのN○WSの未成年メンバーが
飲酒をしたあげく深夜の公園で大騒ぎをして補導されたらしい.
しかも飲酒の席にはフジテレビの社員(菊○アナ含む)が同行していたとのこと.
選手が必死に戦っている裏で何をやっているのやら.
まったくもってレベルの低い話だ.

それとわたしがもう一つ腹に据えかねているのが,
テレビ中継における実況のあり方だ.
近年のスポーツ中継の実況はサッカーの試合なんかには特に顕著だが,
もはや実況というよりも絶叫に近く,
試合の内容を伝えるというよりもただ自分が興奮して騒いでいるだけ,
というのが主流になってきている.
今日のバレーで実況を担当していた○宅アナがまた酷い.
選手のエピソードを語っては悦に入り,
選手に向けたポエムを読んでは悦に入り,
そして肝心な場面ではただむやみやたらと叫んでいるだけ.

「ブロック決まった〜!!!!
 大友か?!大友か?!!!宝来か?!!
 ...いや,杉山のようですねえ...」

ってそれは実況でもなんでもないだろう.
それぐらいのことなら茶の間のおやじにだってできるっつうの.

もうその程度の実況しかできないのなら,
いっそのことアナウンサーははずして,
中田久美ら解説者のみにして喋らせるなりしたほうがよっぽどマシだと思う.

中田久美×ハマコーとか.
中田久美×ムツゴローとか.
中田久美×プリンセス・テンコーとか.
そういう異種格闘技戦みたいな組み合わせでやってくれたほうが
わたしは面白くて仕方ないと思うのだが.
とりあえずあとの2戦は我慢して観戦するしかないか.
2005.07.17 外国人づくし
昼,『外国人による日本語スピーチコンテスト』に行ってきた.
日本で暮らす外国人の視点や考え方,学んだことなど実に新鮮で,
思っていたよりもずっと面白く,勉強にもなった.
また,一所懸命に話す彼らの姿が誠に微笑ましかった.

韓国人男性がケータイの漢字変換を
うまくできなかったというエピソードは秀逸だった.
なんでも,「大変」と変換するところをワード予測変換に頼っていたら
「大便」と変換されてしまったという話.

EX.意中の女性にデートのお誘いメールで,

『今すごい大変なんだけど,
 この大変が終わったら食事しましょう』

と送るつもりが,以下のように

『今すごい大便なんだけど,
 この大便が終わったら食事しましょう』

と送ってしまったとのこと.
実に手強い便との戦いが窺い知れるようなメールである.
相手の女性が優しかったのですぐに間違いを指摘してくれたらしいのだが,
一歩間違えたら変態扱いされかねないエピソードである.

夕方,あのベンチャーズのコンサートに行ってきた.
初めて観るベンチャーズは,それはもうよぼよぼのおじいちゃんで,
まるで村祭りの余興に参加している農家のおっさんといった感じだった.
それでも,そこには紛れもないベンチャーズの音が存在していて,
そのことがわたしはとてもうれしかった.
たとえ覚束ない演奏であっても,彼らの音のかっこよさは健在であった.
今後いつまで彼らが現役でいられるかわからないが,
その音は最後まで貫いてほしいものだ.
2005.07.18 総括と目論み
女子バレーのワールドグランプリが終わった.
最終的に柳本ジャパンは5位という結果に終わったとのこと.
まあ,まずまずといった結果ではないだろうか.
今回はアテネ組,復帰組,新戦力と,誰もが活躍して,
柳本ジャパンファンを大いに楽しませてくれた.
それだけでもわたしはかなり満足している.
去年までのチームと比べてそれぞれがそれぞれの役割をきちんと把握して,
しっかり働いていたのが印象的だったが,
どうもそれにも波があって,相手国の強弱にかかわらず,
ふらついていたのが心配であった.
それと,ブラジル戦やキューバ戦でのような勝負強さのなさも
これからの課題になるんではないだろうか?
とかなんとか偉そうなことを言っているが,
実はわたしはバレーボールのルールをほとんど知らない.

今度,あまりに唐突でさらには無理やりにだが,
『シリコン娘。』というグループを作ろうかと目論んでいる.
メンバーはまだ決まっていない.
さらには何をやるグループなのかすら考えていない.
2005.07.19 処理
未成年飲酒問題でそれぞれの処分内容が大方決まったらしい.
当の本人(未成年メンバー)は無期限の謹慎.
フジ社員は謹慎並びに減給とのこと.

無期限の謹慎っていうのは一見重い処分のようにも思えるが,
見方を変えればほとぼりが冷めるまでそっとしておくとか,
世間が忘れるまでちょっとの間逃げてるだけという気がしなくもない.
それよりは表に出てきて事情を説明するなり,
ファンや視聴者に対して謝罪をするほうが筋なのではないだろうか?

責任の取り方や反省の仕方が少しずつずれているばかりか,
むしろ都合のいいような処理の仕方をしているように見えて,
なんとも後味の悪い結末を見てしまった気がする.
2005.07.20 500円均一ツアー
群馬は横川まで,
峠の釜飯として有名なおぎのやに行く.
前日の夜冗談のつもりで言ったつもりがまさかの実現を果たしてしまった.

我が家から横川までは高速を使ってめいっぱい飛ばしても
軽く3時間は越してしまうほどの距離がある.
というわけでもちろん朝いちの出発ということで午前6時に家を出た.
わたしは深夜爆笑問題のラジオを聴き,
その後,風呂に入り,朝いち430を見て,気がつけば6時.
ということで前日の夜冗談を言ってから一睡もせずに出発ということになった.
あまりに無謀すぎる.
といってもわたしは運転をすることはないので
助手席で眠っていてもいいのだが,
あまりにテンションがあがってしまって
睡眠どころか道中ずっとしゃべり続けていた.

そこまでして何故「おぎのや」かというと,
5年前に食べた「玄米弁当」を再び食べるためである.
一日10食もないほどの限定品であり,
かの有名な服部先生も絶賛したほどのお弁当で,
わたしも5年前に食べたときその素朴な味に感動したことを
忘れられず,夢よ,もう一度とずっと思っていたのだ.
というわけで3時間もかかって行ったところ,
朝の9時ごろついたわれわれを待っていたのは
がらがらのおぎのや.
いつもは座る場所もないほどの込みようで活気があったはずの
おぎのやがまるで嘘のように空いていたのにまずあっけにとられた.
というのも近年,電車の廃線や高速の建設などで
客足が遠のいているものと思われ,その姿にうっすら涙すら浮かんだものだ.
で,玄米弁当だが,5年ぶりの対面を果たしたわけなのだが,
ご飯はなんとなくべちゃぁっと水っぽく,
わたしの記憶の中で膨らんでいた玄米伝説はもろくも崩れ去ってしまった.
こんなはずでは...
おかずのがんもはとても味が染みていてうまかったのだが,
肝心のご飯がいまいちであった.
昼にできたての玄米弁当ができるとのことで,
今度はそちらにかけてみようということで,
その場はなんとか怒りを鎮め,店を後にする.

その後,わたしたちは時間をつぶすためにおぎのや周辺をドライブ.
5年前には見当たらなかった電車の博物館のようなものや,
わずか500円で入れる穴場な第3セクター温泉を発見する.
電車の博物館も入場料わずか500円で,
かの有名なD51を初めとする昭和の日本を走り,
現在は引退している電車が数多く展示しており,
その姿はいずれも圧巻であった.
なんといっても昔の電車のその大きさと硬さに驚き,
運転席の尋常でないほどの複雑な装置の数々に感嘆する.

「ここにタモリと原田芳雄を連れてくることができたら」

とそればっかり口にしていた.

第3セクター温泉は村おこし的要素のある施設で,
近隣住民にとっては唯一の娯楽の場となっているらしかった.
500円で入れる割には建物は綺麗だし,
温泉は露天風呂あり,サウナありと,なんとも居心地のよい空間となっていた.
わたしはちょっとサウナで無理しすぎてしまい,
温泉を出るころにはのどは乾くは意識は遠のくはで,
次に眠ったらもう二度と起きれなくなるのではないかと思えるほどだった.
風呂上りにのんだアミノサプリのうまかったこと!

というわけで不眠不休の日帰り旅行は実に充実できた旅であった.
2005.07.21 復刻...
今日買い物に行ったら,
悪魔VS天使シリーズのビックリマンが久しぶりに復刻されていた.
この何年か何度か復刻の機会があったのだが,
いつも唐突に売り出され,唐突に販売が終わっていた.
それも何をやりたいのかわからないような中途半端な企画が多く,
その度に満たされない思いをしながら,
それでも懐かしさで思わず買ってしまっていた.

今回は何でも20周年記念ということで販売されているらしく,
ヘッドキャラのみの販売,しかもすべてプリズム仕様のシールとのこと.
ビックリマンファンとしてはプリズムシールというのは
それはもう特別な憧れを持っているものだが,
ビックリマンのヘッドはプリズム以外にも
ホログラムやその他の仕様のものもあり,それはそれでそれぞれ味わいがあるのだが,
今回はそういうものは吹っ飛ばして全部プリズム仕様となっているらしい.
しかも,アニメ仕様なるものもあって,
アニメの一部分から引用した絵柄を仕様しているという
なんとも中途半端なものすらもある.
というわけでファンとしては嬉しいやら悲しいやら,
複雑な復刻企画となっている.

で,久しぶりにビックリマンの公式ホームページを覗いてみたら,
なんと早くも販売休止!!
しかも販売開始から約1週間ほどでの打ち切りのようだ.
なんでもシールの製造工程でミスがあったらしいのだが,
最近のビックリマンは復刻企画がある度に
こういうミスだのなんだので突然打ち切られるケースが多い.
ファンとしては,もっと大事に扱って欲しいものだが,
その思いは果たして製作者に伝わるだろうか?
2005.07.22 ルパン三世
久しぶりに「ルパン三世」の新作を見る.
栗田ルパンに違和感を覚えたのと,
絵柄が妙に現代っぽく気持ちの悪いタッチになったことで
ここ何年かはすっかり見なくなってしまっていたのだが,
他に見るものもなかったのでとりあえず見てみることにしたのだ.

栗田ルパンは以前に比べると
ずいぶん山田ルパンに近づいてきたようで,
思っていたよりも違和感なく聴けるようになってはいた.
意外なことに問題は他の声優陣にあった.
次元,不二子,銭形のとっつぁんの声に異変が生じていたのである.
次元も不二子もやはり歳のせいだろうか,
妙にはりがなく,疲れた感じがあって,
以前のようなかっこよさや艶っぽさが失われていた.
そして銭形のとっつぁんも,若干いがらっぽく聴こえて,
やはり以前のような迫力はなく,一抹の寂しさを覚えるほどだった.

アニメ上の登場人物はいつまでも老いることなく
常に第一線で活躍し続けていくが,
それを演じる声優陣はそんなわけにはいかず,
確実に老い,さらにはいつかは死んでしまう.
今回の新作ではそんな当たり前の現実を改めて突きつけられた気がする.
2005.07.23 地震!!!!
毛皮族の公演を見るためにいざ東京へ.
観劇前に渋谷で買い物でもしようと思い,
一時間ほど早く出発したのだが,
最終的には買い物はおろか開演時間にすら間に合わなくなるハメになる.

震度5の地震のせいで.

わたしはそのころ地下鉄に乗っており,
そんなに大きな地震があったことにはまったく気付かなかった.
わたしの乗った電車は新御茶ノ水で止まったまま
いつまで経っても発車する気配がなく,
しばらくは何が起きたのかまったくわからなかった.
そのうち車内アナウンスで,
「大きな地震があり,安全確認のために止まっている」旨が伝えられる.
大きな地震といってもたいして揺れを感じなかったので,
そのうちすぐに発車するだろうと思っていたのだが,
まさかあんなにも長い時間閉じ込められるとは夢にも思わなかった.
車内アナウンスではいまいち情報が伝わってこないので,
携帯を使いネット経由でニュースを見たところ,
千葉県北西部あたりで震度5を記録したという情報を発見した.
すぐに実家のことが心配になり電話するも,
留守番電話につながり誰も出る気配がない.
となるとますます不安はつのるもので最悪の事態ばかり想像してしまう.
次は実家と同じ町内にある父親の店に電話をして無事を確かめようとするのだが,
回線が込み合っているのか,なかなか電話が通じない.
そのうちネットもなかなか繋がらなくなりいよいよ不安はつのるばかり.
おまけに地下にいるので,
地上がどのような状況になっているのかさっぱり分からない.
街は火の海か?ビルは倒壊し,
逃げ惑う人々にさらに容赦なくビルがなぎ倒される.
ああ,いったいどうなっているんだ?
パニックになりかけたころやっとのことで父親に電話が通じる.
かなり揺れは大きかったが,それほど深刻なほどではなかったとのこと.
というわけでやっと安心したわたしはそれでもこの先いつまで
地下に閉じ込められているとも分からないので,
とりあえずキオスクで携帯の充電器と,
カロリーメイトやらキットカットやらを非常食として買い込み万全の体勢をとる.

地上がどのようになっているのか気になり上へ上がってみる.
エスカレーターで上へ上がる途中,
自分はこんなにも地下深くに閉じ込められていたということに改めて恐怖する.
上へ上がってみると,改札の向こうは中に入れない人たちで溢れかえり,
それぞれがプチパニックを引き起こしていた.
暑さと状況が把握できないことへのいらだちで
それはもう殺気だっているその風景に,地上へ出ることを諦める.
これならばたとえ閉じ込められていても,
涼しい車内で座ってられるほうがよっぽどマシだと思い,地下へと引き返していった.

それからネットで情報を手に入れようと思っても,
朝青龍が今日も無事勝ったとかどうでもいいニュースばかりで,
地震については一向に新たなものは伝わってこなかった.
もちろん車内アナウンスも同じことをのらりくらりと繰り返すばかりで
まったくなんの役にもたっていなかったことは言うまでもない.
線路を歩いてくまなく安全点検をするという旨の
アナウンスがしきりに入ってきていたのだが,
安全第一とはいえ,どうしてあれだけの時間がかからなければならなかったのか
未だに理解できない.
都市機能は磐石で,地震に対しても神戸や新潟の例があるのだから,
それなりの対策はとられているものと思っていたのだが,
あの混乱振りを見ると,どうもそうでもなかったらしい.

震度5であの混乱振りである.
さらに大きな直下型地震などが来た場合,
日本の中枢である東京はどうなってしまうのか?
暗澹たる思いだけがつのるばかりだ.
2005.07.24 25時間テレビ
先日の帰宅直後(23時半ごろ)から
25時間テレビを見始め,気がつけば最後まで見てしまった.

昨年のナインティナインと中居正広,片岡飛鳥による
27時間も素晴らしく面白かったのだが,
わたしは今年の方がさらに内容が濃く,実に良く出来ていて
さらには当たり前のように面白い素晴らしい番組だったと思う.

まず個々の企画の面白さが光っていた.

・自衛隊と米軍による大運動会
 (自衛隊VS米軍ではなく,混合チームによる対戦というのがよかった.
  ゲームの数と勝敗の決まり方には若干物足りなさもあったが)

・堀江と細木の対談企画
 (対談の方はたいした内容ではなかったが,
  堀江がフジに到着するまでの中継が面白かった.
  特にライブドアからの中継を担当していた男性アナのコメントが秀逸)

・ドッキリの復活
 (山中アナのハメられっぷりが秀逸.
  タモリのコメントにパンチがなかったのが物足りなかった)

・紳助とさんまと中居の今夜も眠れない
 (夢のツーショットの実現.そのエピソードの面白さはもちろんのこと,
  それを語る二人の駆け引きや腕っ節の強さにはもう感動すら覚えるほど.
  合間にはさまれた中継のぐずぐずさ加減も面白かったし,
  それをいじる三人のうまさにさらに笑わせられた)

・かま騒ぎ
 (せるびあもんてねぐーろ! この一言に尽きる)

・トリビアの温泉
 (蒲ちゃんと仙台放送の三浦,そして空振りする村上に拍手)

・アッコにおまかせ
 (今年もやってくれた民放コラボレーション.
  去年とは違い終始進行がぐずぐずなままだったが,
  設定上致し方なく,むしろそれが面白かったりした)

・THE WAVE
 (期待以上に盛り上がって最後まで見入ってしまった.
  堀江に対するあてつけのようにも見られ,そのへんがまたフジっぽくて好き.
  今回の25時間のテーマを一番わかりやすく,
  かつストレートに見せてくれた企画だったと思う. 
  最後の鶴瓶扮するボスの一言が泣けた)

・鶴瓶の逃走劇
 (25時間かけた一大コントともいうべき鶴瓶の逃走劇.
  いや,みそぎのための署名活動,制作発表も含めればそれ以上の
  膨大な時間と労力をかけた一大スペクタクルコントとでもいうべきか.
  これまでの彼の「フジ24時間番組」における歴史や
  なによりそのキャラクターがあってこそ笑える数々のシチュエーション.
  そしてココリコのうまさが光る絡みもあいまって
  まったくもって目が離せない,一番の楽しみとなった)

最後の最後に帰ってきた鶴瓶による今年の25時間番組の総括は
テレビの在り方,制作者の在り方,演者の在り方などの根本を問い,
それについてそれぞれが回答を示すことができたことを満足しているようだった.
わたしも視聴者という立場から見て,
今年の25時間番組はそのテレビの在り方として実に満足させてくれる
非常に良質かつ重要な番組だったと思う.
2005.07.25 高橋悠治と足袋と留年
あれだけ地下鉄は嫌だと言っておきながら,
ホールに辿り着くには地下鉄が不可欠と知り,
落胆しながらも決死の覚悟で挑む.
無事辿り着くも,あまりに気合を入れすぎたため,
1時間以上も早く着いてしまい,
とりあえず腹ごしらえ,と食事のできる店を探したら,
有機栽培による食材を使っているという店に辿り着く.
バイキング形式でいろいろ取って食してみたのだが,
味はまずまずの中の下といったところで,
お盆の上の半分ほど残ったおかずを見て思わず涙ぐみそうになる.

で,本題の高橋悠治のコンサート.
高橋悠治といえば泣く子もだまる現代音楽の巨匠,
そしてガキの使いもだまる超絶な指を誇るピアニストでもあるのだが,
今回のコンサートは曲の合間に,曲や時代に関するトークを交えており,
実はピアノ演奏よりもそっちのほうが十分に面白かったのだ.
本人もその手ごたえを感じていたのか,
予定時間を大幅に超えるほどの饒舌さで,
実際にはトークのついでに曲を演奏するといった趣のコンサートになっていた.
高橋悠治はレコードやCDはもちろんのこと,書籍も数多く残しており,
わたしのような素人が読むには涙ぐむほど難解であったり,
またはもらしてしまいそうなほど過激であったりするのだが,
生の本人の語り口は,著作からはうかがえない穏やかさがあり,
実に丁寧でわかりやすく,しかも話の最後には必ず
立派なオチをつけてくれるほどサービス精神にも溢れていて,
ピアノ演奏さながらに思わず聴き入ってしまうのだ.
というわけで今回はあまり演奏のことは覚えていないほど
高橋悠治のトークにご満悦な2時間であった.

ついでの話だが,
わたしの隣に20代前半くらいのおしゃれでセンスありげな
かわいらしい女の子がいたのだが,
その足元を見てみると,

なんと足袋を履いている!ではないか.

彼女はとび職の方だったのだろうか?
それともわたしが知らないだけで,
今巷では足袋が大ブームになっているのだろうか?
もちろん人気ブランドは福助?

またついでの話だが,
コンサート終了後,クロークの前で偶然大学時の知り合いに会った.
久しぶりに会えたので,こちらはなんとなくテンションが上がったのだが,
その知り合いが,二言目には

「また会うとは思わなかった」

と,そうさなあ,5,6回は言っていただろうか.
3回目以降はもう悪意しか感じなかった.
2005.07.26 台風接近
台風接近中のため,
本日の日記は中止にします.
2005.07.27 うだる耳たぶ
うだるような暑さとはこのことだろうか?
まったく何もやる気が起きず,
パンダのように一日をぐったりと過ごす.
でも,実際パンダって結構冷房の効いた部屋で過ごしているらしいので,
わたしのほうが現状としてはもっと深刻なのかもしれない.

最近,次世紀ファームが話題になっているが,
やっぱりああいうのって儲かるんだな.
わたしは「新興宗教団体」というものは

99.9999999999...%金儲けのための組織だと思っている.

あくまでもわたし個人の意見だが.

以前「足裏診断」で一世を風靡した福永法源が捕まった際,
そんなにも宗教が儲かるのであれば,
わたしも何かいっちょやってみようかと思い立ち,
「耳たぶ診断」なるものを考えたことがあったのだが,
実際には何も事を起こしていないし,
もちろん誰にも迷惑はかけていません.
あしからず.
2005.07.28 地震雲
夕方,隣に座っていたおっちゃんが縦に伸びた雲を指指して

『あれ,地震雲だろ.
 そのうち地震来るど』

と言っていて,まっさかぁと思っていたのだが,
ついさっき本当に地震が

起こった!!!!(T□T)!!!!

恐るべし,おっちゃん!
2005.07.29 結婚します
プロポーズ用のラブレターをW氏に読まれてしまい,

「ありがとう...♡」

というW氏を,

「んなわけねえだろ!!!」

と爆笑問題の田中ばりに突っ込む夢を見た.

その後も別の女性から「プロポーズの件嬉しぃ(*^^*)」
みたいなことを言われる夢を見た.

わたしの夢は細木数子以上に精度が高いことで有名なので,
もしかしたら本当に婚期が近いのかもしれない.
2005.07.30 ほっとけない?
このブログを始めた当初から,
『ほっとけない 世界のまずしさ』のバナーを貼っている.

その「ほっとけない」キャンペーンでは
「ホワイトバンド」というアイテムを利用して
このキャンペーンの趣旨を世界に広めようという活動をしているようなのだが,
実はわたしはこのホワイトバンドとやら,
実はまだ一度もお目にかかったことがない.
興味を持っておまけにバナーまで貼ったというのにだ.

なんでも全国タワーレコードを始めオンラインでの販売もしているらしいのだが,
その肝心のタワーレコードでは一度も見かけたことがないし,
品薄を叫びながらも販売店舗の拡大を発表した記事を読んで,
その店へ行っても,入荷の翌日にはもう品切れというありさま.

その志は素晴らしいと思うし賛同したいと思うのだが,
あまりにもその仕事の進め方がずさんというか
計画的でなくきっちりできてないところにわたしは不満を覚える.
本当にこんなことでこのキャンペーンはうまくいくのだろうか.

追伸:地元のとある店でやはりこのホワイトバンドの
   キャンペーンに賛同し,販売をしているようなのだが,
   そのすぐ脇に「We are the world」のビデオが延々流されていたのには
   思わず笑けた.
2005.07.31 ペンギン
わたしはスイカのポスターを見るのが好きだ.
あの愛らしいペンギン,
そして素朴で心に優しくなじむデザインに思わず見入ってしまう.
でも,わたしはあのスイカのデザイナーが誰だかわからないし,
あのペンギンの名前すら知らないのだ.
でも,それでもいいような気がしてしまう.
そんなことはどうでもよくて,
あの心地よささえ感じらればそれで十分ではないかと
思わせられるなんとも不思議なポスターだ.

そのペンギンのグッズが最近になってようやく販売されたらしい.
それとなくぬいぐるみが好きなわたしとしては
ペンギンのぬいぐるみというのにちょっぴり惹かれないわけでもないのだが,
それでもやっぱりあのペンギンはあの平面上の,
あの色,あのタッチのペンギンが最も愛らしく,かわいいような気がして,
恐らく立体化したペンギンを手に入れることはないだろうと思われる.

追伸:田舎に住むわたしの母はついこないだ,
   「スイカ(西瓜の発音)ってあれ一枚で乗り放題?
    あれ一枚で何人も使えるの?」
   と実に乱暴な発言をしていた.
   恐るべし.
index
(C)office cQ all rights reserved.