毛呂休庵アーカイブス 05.07.01-05.07.15
2005.07.01 老成
7月になったものの,
わたしの生活にはまったく夏らしさのかけらもなく,
うだるような暑さに引きこもりの限界を感じるだけの毎日だ.
それでも少しくらい,部屋の中だけでも夏らしくしようと,
出窓のカーテンをはずしてすだれをかけてみたのだが,
これが思いもよらぬ清涼感!
しかもちょっとばかりおしゃれちっくになってきたのだが,
それでもやっぱりすだれというのは年頃らしくなく,
むしろ年寄りだけの住まいの様相を帯びてきた.
ここにさらに風鈴をぶらさげて涼しい夏を演出したいところなのだが,
なんだか「日本の良き夏」に近づければ近づけるほど
年頃らしさが失われるような気がして,なんとも悩めるところだ.
そしてさらに追い討ちをかけるかのように,
わたしは線香を焚くのが好きなのだが,
今度はおじいちゃんが死んで,
年老いた未亡人おばあちゃんの部屋になってしまいそうで怖い.
ああ,わたしの夏はどうなることやら.

追伸:日本 3−0 ドミニカ共和国
2005.07.02 結局は愛
某テレビ局の「エ○タの神様」を見ていた友人からメールが届く.

「エンタってつまらないよね」

わたしは随分前に1度見たきりで,
それ以来もう偶然でもチャンネルを回すことはない.
なぜかといえば答えは簡単で,ただただ面白くないからだ.
と,もうひとつ理由があって,それは演出の仕方にある.
芸人のネタの最中にいちいち字幕を入れているのが気に食わない.
それはもう視聴者として非常にバカにされている気がするし,
芸人に対しても大変失礼な行為だと思うからだ.
酷いときなんかオチを言う寸前に字幕が出てしまうことすらあった.
あんな視聴者にも芸人に対しても愛のない番組はもはや見る価値はない.
ちなみに,わたしが友人に対して返信したメールは以下の通りである.

「つまらない者は,すべてにおいて敗北者である」

追伸:日本 3−0 韓国
2005.07.03 白熱
ダベンポート対ウィリアムズの試合を夜中ずっと見ていたのだが,
強い選手同士の試合というのは,
ルールはわからずともやっぱり面白いものだ.
腰を痛めながらも粘り強く戦うダベンポートにすっかり入れ込んでしまい
途中からずっと応援していたのだが,結果はウィリアムズが勝利した.
ちょっと残念ではあったけど,不満には思わなかった.
それだけウィリアムズも実にすばらしく力強いプレーを見せてくれたし,
結果云々よりもとにかく試合を見られたこと事態にわたしは大変満足していた.
これで女子の試合は終わってしまい,あとは男子の決勝を残すのみとなった.
習慣になっていたウィンブルドン観戦ももうおしまいである.
う〜ん,ちょっと寂し...

追伸:日本 1−3 アメリカ
2005.07.04 節操
あんまりこうネタもないのに
毎日欠かさず日記を書き続けていると,
なんだか中谷彰宏になったような気がして,
なんとも不快な気分になる.
最近は,節操がなく軽薄な男が多くて,
もう遠目に見ているだけでも辟易してくる.
思わず耳元で
「うすっぺら...(*"0")/」
と囁いてやりたい衝動に駆られるのだが,
淑女たるわたしはもちろんそれを我慢して,
穏やかに日々を過ごしている.
2005.07.05 微笑返し
思うところあって,
本日付でこちら楽天広場から撤退させていただく運びとなりました.
思えばわたしの人生いつだって行き当たりばったり,
自分でも予測できない毎日にまったくあきれ返るばかりです.

っつうわけで,バイビー!
2005.07.13 430
毎朝見ている朝いち430テーマを作ってみた.
もちろん非公式である.
2005.07.14 その日の夢
柳本昌一監督に率いられて,
バレー(だかなんだかワカラナイ)の試合に出ることになる夢を見た.

女子選手の一人が,

「わたし,ノーパンで戦います!」

と方向性の見えないやる気を出していた.

わたしも脱ぐべきだろうか?
2005.07.15 今日の出来事
深夜,松本人志推薦の「ペーパームーン」をDVDで観賞.
非常にクオリティの高い,実に理想的な映画.
脚本も撮影も,役者の芝居もすべてにおいて奇跡的なまでに成功している.
30年も前に映画はほとんど極みに登りつめていたのだ.
ゴダールであったり,ヒッチコックであったり,
小津であったり,黒澤であったり.
それに比べて今の映画のていたらくといったら.

昼,三木聡監督作品,上野樹里主演の「亀は意外と速く泳ぐ」を観賞する.
三木聡は言わずと知れた天才構成作家で,
ダウンタウンのごっつええ感じや,シティボーイズの90年代作品での
その才能の発揮っぷりには尊敬せざるをえない素晴らしい作家だ.
そして上野樹里はスウィング・ガールズでのはっちゃけっぷりが記憶に新しい.
脇役陣も岩松了やふせえり,蒼井優や伊武雅刀などの曲者ぞろいで,
パンフレットに並べられた名前を見るだけでも楽しい面子が集まっている.
映画作品として考えると満足のいく作品とは言いがたいが,
作品中の「小ネタ」の数々にはおおいに笑わせられる.
テレビサイズでコント集として見るのにはちょうどいい作品.

夕方,新宿のタワレコで坂本龍一の新譜を買ったところ,
抽選で当たる直筆サイン入りポスターを見事に手中に収めることに成功する.
う〜ん,思いもよらないところで運を使ってしまった.

夜,竹仲絵里のライブ「揺籠歌」に.
前座(?)のクマチと呼ばれている男の歌手のあまりの酷さに辟易.
しかし,主役竹仲絵里のパフォーマンスには久しぶりにうっとりさせられる.
彼女の魅力はなんといってもその声の美しさだ.
CDではバッキングの音に邪魔されて,
なかなかその声を堪能することは難しいのだが,
ギター一本の弾き語りでは心行くまで楽しむことができる.
まさにライブならではの醍醐味だ.
終演後,竹仲絵里の「余韻」を購入.
そしてその場でサインをしてもらった.
その笑顔の優しさと温かい手のぬくもりに涙する.
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