毛呂休庵アーカイブス 05.06.01-05.06.15
2005.06.01 物憂げなサザエさん
物憂げなサザエさん

今日はこれといって何もなかったので,
もちろん日記に書くようなネタなんてありはしない.
ので,無理やりでっちあげることにした.
というほどのものでもないのだが,
サザエさんの絵を描いてみたので,それを公開することにした.

「物憂げなサザエさん」

恐らく日曜の夕方では今まで誰にも見せたことのない表情をしているはずである.
マスオさんを思っているのだろうか.
カツオの将来を憂えているのか.
それともワカメのパンチラが気になっているのか.
それはサザエさんのみぞ知る.

自分で描いておいてこんなことを言うのもなんだが,
いつもの陽気でお気楽なサザエさんよりも,
こんな物憂げな表情で頬杖をつくサザエさんのほうにこそ
よりいとおしさを感じる.
2005.06.02 サザエさんに接近中
「ずっと大人だと思っていたサザエさんの歳に近づきつつある今,
 はたして自分は大人になれているのだろうか」
と友人は別段深刻な顔をするわけでもなく,淡々と打ち明けた.
いつまでも子供のままじゃいけないと思いつつも,
歳をとるという現実を直視するのは結構勇気がいるし,
たまにそれを思って落ち込むこともあるのだという.

まだわたしにはわからない大人の事情というやつだろうか.
でも,確かにずっと年上の人だと思ってたサザエさんと同い年になり,
さらには逆にこちらが年上になってしまうというのは,
まあなんともな気持ちがすることだろう.

でも,サザエさんは大人だからといっても,長女だからといっても,
主婦だから,さらには子供がいるからといっても,
別段立派に成長しているわけでもなさそうだし,
彼女と自分を比べたところで特にがっかりすることもなさそうな気がする.

ところで,サザエさんが結構な長身であるように見えるのは,
わたしだけ?
2005.06.03 商店街
ひさびさに地元の商店街を視察してきた.
10年近く前にジャスコが進出してきてからというものの,
衰退の一途を辿り続けている我が商店街も,
いよいよ末期を越えたもうひとつ上の次元に突入しているようだ.
もうすっかり朽ち果てたその後という感じだし,
開いている店も,公然と開き直った闇市という感じの危ないものばかり.
このどんよりとした曇り空の下,
黒澤明の名作「用心棒」の舞台となるさびれた宿場町を彷彿とさせる
その商店街は,それはもう恐怖すら感じさせるのだった.
どこの店も平気で10年くらい前のポスターを貼ったままにしているし,
卓球少女だったころの福原愛のポスターが見られるのは
もはやあの商店街くらいのものではないだろうか.
これはもうタイムスリップ以下である.
今後あの商店街がどうなっていくのか,
怖いもの見たさも含めてこれからも視察を続けていこうと思う.
2005.06.04 幸が薄い男たち
たぶん今日は,世間的にはサッカーの日本対バーレーン戦観戦のための
寝不足で困ってる人が多いのだろう.
わたしはといえば,そんなものはお構いなく,
10時前にはすっかり就寝してしまっていた.

わたしは特にスポーツ観戦というものに興味がない.
ごくたまにテニスの試合をテレビでやってると,
つい何気なく観てしまうことはあるのだが,
がっつり自分から積極的に観ようという気になることはまずない.

だいたいサッカーなんて,
W杯なんか出られて当たり前くらいに強いのであれば,
もしくは嫌でも興奮してしまうくらいに面白いプレーが観られるのであれば別だが,
それほど期待できるわけでもないのにがっつり応援しようなんて気には到底なれない.
それほどナショナリズムがあるわけでもないし,
日本代表がW杯に出られようが出られまいがわたしの知ったこっちゃない.
それに,日本代表のメンバーというのが
これがまたみんな幸が薄そうな男ばかりで,
観ているとただただ気が滅入ってしまってしょうがない.
サッカーに限らず,
日本のスポーツ選手ってどっか幸が薄そうな人が多いような気がする.
それは国民性なのだろうか?
2005.06.05 ありがとう
今日は初めて地元のCDショップのインストアライブに行ってきた.
ラジオ番組の公開録音を兼ねてのライブとのことで,
その番組のゲストであり,今回演奏をしたアーティストは,
「竹仲絵里」というシンガーソングライターだった.

わたしは滅多にインストアライブというものには
足を運ばないのだが,今回立ち寄ったのにはちょっとした訳があった.
「竹仲絵里」が来るからだった.
といってもわたしはライブ前の時点ではこの人のファンでもなんでもなく,
ちょっと興味がある程度といったところだった.
というのも,ついこないだまで見ていた「クリィーミーマミ」の合間に
この竹仲絵里という人の新曲のCMが挿入されていて,
それをほぼ毎日見ていたわたしとしては,
せっかく来るんだったらこれは行かないといけないだろうと判断したのだった.

ちなみに,そのCMを見ていたときは,
「なんだか幸薄そうな子だな,かわいそうだな」
くらいにしか思っていなかった.

が!
実際生で本人を見てみると,
いわゆるもやしっこの部類に入るほど身体が華奢で,
思っていた以上に幸薄そうでかわいそうな感じの子だった.
これは演奏のほうも期待できないかなと半ば諦めかけていたのだが,
いざ演奏が始まってみると,
アコギ片手に唄い始めた彼女にすっかり目が点,
わたしはうかつにも彼女の世界にどっぷり浸ってしまっていた.
そのもやしの中のどこにそんな力があるのか,
唄い始めた彼女からはみるみるエネルギーがあふれ出し,
聴く者すべてを圧倒してしまっていた.
彼女の今にも折れてしまいそうな細い指から
まるで魔法でも繰り出すかのごとく繊細で優しい音がとめどなくあふれ出し,
その一音一音に観客は思わず涙しそうになる.
そして,堪えたのもつかのま,
彼女の優しくて温かく,ちょっぴりハスキーな歌声に
すっかりとどめをさされ,最後にはやっぱり泣いてしまうのだ.
まるで奇跡のようだった.

すっかりやられてしまったわたしはライブ終了後即CDを購入.
おまけに「竹仲絵里」のサインをもらい,さらには握手までしてもらい,
ライブで上機嫌になった上にさらに上機嫌になってしまった.
なんだか運命を感じるこの出会い.
わたしは今後「竹仲絵里」「竹仲絵里」を本気で応援していきます!
2005.06.06 律儀な口座
今日は久しぶりに郵便局に行ってきた.

ずいぶん前にとあるNGO団体に入会したのだが,
結局一度も活動に参加したことがなく,
ただなんとなく会報が送られてきているみたい,
とまあそんなどうでもいい状態が続いていた.
会費も自動引き落としにはなっていたけれど,
たまに残高のないときもあったし,
さすがに止まっているだろうと思っていたのだが,
蓋を開けてみたらなんと,
わたしの口座は律儀にも長い間きっちり支払い続けていたのだ.
いい加減これはもう止めなければならないと,
今日勇んで郵便局へと駆け込んだのだった.
だが,自動引き落としを止める手続きにはなんでも2週間前後はかかるとのこと.
で,次の引き落としの日が15日で,どう考えても間に合わないので
引き落とされない残高にするなど自分で調整しておいてくださいとのこと.
その場はさすがのわたしも大人の対応で
「ああそうですか,わかりました」
と答えたものの,
内心はらわた煮えくり返って
思わず火傷しちゃうかと思うくらいに怒りがこみあげてしょうがなかった.
このご時世それくらいの手続きになんで2週間もかかるのか,
まあ,それはそれとして,てめえで調整してなんとかしてくださいとはどういうことか?
自己責任か?
やれ自己責任か?
なんのためにおまんら働いとんのじゃ?
完全に止める手続きに時間がかかるとはいえ,
引き落としをちょっとの間お休みにさせるくらいの操作が
おまんらにはできんのか?
もう怠惰,怠慢以外のなにものでもないのではないか?
働けよ!郵政省!
2005.06.07 気象予報士のはがゆさ
今日も朝いち430放送中に気象庁発表の予報の内容が変わった.
最近藤森さん(年齢未公表)が出る曜日は必ずといっていいほど
番組途中で予報の内容が変わる.
別にそれは藤森さん(年齢未公表)のせいというわけではないのだが,
なんとなく藤森さん(年齢未公表)らしくてほほえましく思える.
それを,またですかぁと言って笑って済ませる
他の二人のキャスターとのやりとりがまたほほえましくて,
なんだかとってもすがすがしい朝を迎えられた気になり,
喜ばしいし,とっても気持ちがいい.

天気なんて人為的にそうそう変えられるものではないし,
あくまでも予報であって確固たる証拠を持って断定しているわけでもないし,
ちょっとくらい予報が変わったりしても,またたとえ間違ったとしても,
それほど目くじらをたてることのほどでもない.
ましてやわたしのような学校にも行かず
毎日家に引きこもってはうつらうつらとしている人間にとっては,
それほど天気がどうなろうと知ったこっちゃない.
でも,当たらないよりは当たるにこしたことはなく,
つまり何が言いたいかといえば,
しっかりしろよ!気象庁!
といったところだろうか.
2005.06.08 ちっちゃい英雄
某車屋さんに車を見に行った.
その車屋さんというのは主に軽自動車を主力販売している所(なはず)で,
この日も当然ながら何台かの新車の軽自動車を見てきた.

軽自動車ってちゃっちい簡素な車というイメージがあったのだが,
ところがどっこい,下手な乗用車よりも内装が豪華だったり,
車体も間違いじゃないかと思うようなどっしりとした重厚感あふれる車があったり,
わたしの先入観はすっかり覆されてしまった.

わたしは前から,どんなにお金持ちになろうとも,
外車なんか乗らずに日本車,それも軽で十分じゃないか,なんて思っていたのだが,
それだけは考えが間違っていなかったことが証明されたような気がした.
2005.06.09 自己流
最近,まじめに夜早く(九時ごろ)寝ようと思っても,
うまく寝付けないか,もしくは寝付けたかなっと思っても
1時間そこらで目が覚めてしまう.
結構肉体的に疲労していてぐっすり眠れるはずの日でも,
どうしてだろうか,うまく眠れない.

朝いち430とファイトを見るために調整して
2回に分けて眠るというなんとも具合の悪い眠り方をしていたために,
わたしの中の睡眠時計がバカになってしまったのだろうか.
日がな一日なにもしない毎日を送っているわりには
規則正しい(といってもわたしなりにだが)生活をしているはずなのに,
どうもしっくりいかないのは何故だろう?
2005.06.10 17回忌に寄せて
美空ひばりの特集をテレビで見た.
改めてこの人は天才だと思った.
わたしはもちろんリアルタイムで美空ひばりを知っているわけではない.
気がついたときにはすでに彼女は亡くなっていた.

わたしが本当に美空ひばりという人が天才だと意識したのは,
彼女が唄う「スターダスト」を聴き,
それが美空ひばりの歌唱であると知ったときだった.
スターダストは洋楽で,美空ひばりは歌詞を翻訳して唄うわけではなく,
原曲の歌詞のまま唄っているのだが,
初めて聴いたときはそれが美空ひばりであるとは
にわかに信じられないくらいに自然な発音で,
なんの違和感もなく,むしろ気持ちいいくらいに歌い上げているのである.
もちろん彼女は英語を喋れるわけではない.
とにかく美空ひばりの耳が常識では考えられないほど
すばらしく良いということをこの一曲が証明してくれている.

美空ひばりがもうこの世にいないというのは惜しいような気もするが,
彼女はとてもよいタイミングで,それもよい時期に亡くなって,
むしろよかったんではないかとも思う.
もし彼女が今現在存命だったとしても,
いくら天才といえど,あの魔力をも秘めたような素晴らしい歌が
いつまでも唄えるわけではなく,老い,
衰えていく悲しみを目の当たりにしなければならなかったわけだし,
何よりあの当時のような唄える環境が今ではほとんどなくなってしまった.

あのときあの歳で亡くなったことによって,
美空ひばりは本当の意味で,
美しく燃える不死鳥になった.
それはわたしたちにとってもかけがえのないことであると思う.
2005.06.11 結構ハムだらけ
今日は約2週間ぶりにハムタイを食した.
ハムタイとはあんこの代わりにハムが入った鯛焼きのことだ.
わたしがよく行くお店はおばあちゃんが切り盛りしていて,
駄菓子屋代わりに学校帰りの中高生が頻繁に利用している.

そのお店のメニューは,
・あんこ
・チョコ
・ハム
・チーズ
・ツナ
・パイン
と以上のようになっている.
わたしはハム,チーズ,ツナがお気に入りで,
今日もその3種の神器を注文した.

鯛焼きにハムが入っている,それもマヨネーズまで!
最初に知ったときはなんて大胆な発想なんだろうか,
本当にこんなものが食べられるのだろうかと思ったものだが,
今ではこんなにうまいものがあるだろうかとさえ思うこともある.
まさに至福の時.
お店を切り盛りしているのがおばあちゃんで,
どれくらい高齢な方なのかはわからないのだが,
いつまでここで食すことができるのかわからないので,
最近はちょっと通う回数が頻繁になってきている.
こうなってくると,おばあちゃんどころか
自分のお金と身体が大丈夫なのかと心配になってくるのだが,
去年,幼いころから家族で通っていた中華屋さんが閉店してしまったこともあり,
やっぱり食せるうちに食しておかなければと,
なんだか使命感にも似たものを覚え,
どうしてもお店へと足が向いてしまう.
ああ,わたしの腹の中も,ハムだらけだ.
2005.06.12 素人以上,玄人未満
インディーズ映画の試写会に行ってきた.
最近はパソコンの技術も進歩してきているので,
インディーズといってもそれはそこそこのものができあがるみたいなのだが,
やっぱりそういう技術うんぬんを抜かしていえば,
まあやっぱり所詮はインディーズかなあという感じだった.
あまり観客,対象を考えてない青春の突っ走り加減とか,
細かいアイディアの発想の仕方とか,
いちいちどうもぬるいというか,しっくりこなかった.

と言ってるわたしのほうが
実はずぶの素人なのであまり発言に説得力がないのだけれど.
2005.06.13 二年の
ケータイを二年ぶりに買い替えた.
わたしは今まで,ケータイは説明書なんて見なくても
たいていすんなりと馴染んで使いこなしていたのだが,
さすがに二年の技術の進歩は凄まじく,
今回ばかりはついていくのにやっとの思いをするはめになってしまった.

わたしは機種交換をする際,
使い勝手が変わって面倒な思いをするのが嫌で,
いつもメーカーは同じところにしているのだが,
それでもあちこちおかしな部分があってなかなか把握しずらい.
先に技術の進歩といったが,
ざっと見た感じ,実際は進歩と言えるかどうか怪しいような
どうでもいいような機能が増えているにすぎない,と思う.
使いこなせたところでそんなに使う場面があるだろうか不思議な機能が
とにかく満載されていて,あきれて思わず笑ってしまった.
これでは年寄りも尻込みするわけだ.
それなりに若くてお肌が水を弾くわたしでさえ苦労しているのだから.

ああ,それにしても,
でかくて指がなかなか届かない.
これじゃあメールを打つたびに指がつる思いをするはめになるやもしれない.
アメリカ人じやないけど,そんときは訴えてでもみるかな.
2005.06.14 VS ビデオデッキ
借りてきたビデオをダビングしようと思ったのだが,
再生側のビデオデッキがなかなか言うことを聞かず,
ほぼ半日悪戦苦闘する羽目になった.
このビデオデッキ製造年を見てみたら,
どうやらもう10年近く経っているらしく,
それもS○NY製の製品なので,
不具合が生じているのも仕方のないことだと納得する.

がしかし,なんとしてもダビングしてやろうと,
デッキを解体して,北の国からの純ばりに直してやろうと,
疑わしきところに油を注してみたりいろいろ試してみたのだが,
どうにもうまくいかなかった.
新しいビデオデッキでも買うほかないのだろうか.
2005.06.15 塩と低反発
今日は塩まくらを購入してきた.
なんでも身体にも脳にもすこぶる良いらしいという
チラシの謳い文句につられてまんまと買わされてしまった.
まくらといっても500円で1円おつりがくるくらいの
リーズナブルなお値段だったので,お試しに使ってみることにした.
でも,こういう商品って目に見えて効果がわかるわけでも
使ったその日からみるみる結果が現れるわけでもないので,
なんだか言ったもん勝ちといった気がしなくもない.

今日は塩まくらと共に低反発のクッションも購入してきた.
低反発まくらを物色しているときに
父親から坐骨神経症とかいうのをわずらっていて
車の運転が最近つらいという衝撃の告白をされてしまった.
それなら低反発のクッションというのがあったら,
いくぶんか楽になるんじゃないかなんてことを言っていたら,
そのような商品が実際に売られていて,
それを試しに買ってみたのだ.
低反発クッションは塩まくらとは違い,
すぐにその心地よさが実感できて,なかなかのすぐれものだった.
こんなことなら車の座席も始めっから低反発のものを作ればいいのに,
ということを帰りの車中,ふたりで話していたのだが,
実際のところそういう車ってあるのだろうか?
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