審査 |
審査員「ご出身は?」 山田 「鳥取です」 審査員「フィリピンですか?」 山田 「は?」 審査員「フィリピンですよね?」 山田 「鳥取です」 審査員「フィリピンの首都ですよね?」 山田 「日本の鳥取県だよ!」 審査員「少々お待ちください」 審査員,電話をかける. 審査員「あ,わたしだ.トットリーナを頼む」 山田 「鳥取ですよ,鳥取!」 審査員「あ,チッチョリーナだ」 山田 「鳥取だよ!遠くなってるよ!」 審査員「あ,トットリだ」 山田 「どこにかけてるんですか?」 審査員,山田に微笑む. 審査員「分かったか?なに,日本にある県の名前?」 山田 「だから言ってるじゃないですか」 審査員「信じがたい.よし,分かった.ありがとう.またかける」 審査員,山田に微笑む. 審査員「ただいま,日本にある県の名前であることが判明いたしました」 山田 「わざわざ確認するようなことじゃないでしょ」 審査員「お名前は?」 山田 「山田です」 審査員「パードゥーン?」 山田 「いや,山田です.インド人じゃないです」 審査員「エチオピア人です,と」 山田 「インド人じゃないからエチオピア人ておかしいでしょ」 審査員「わたしは名前を聞いているんですよ!」 山田 「だから山田です!」 審査員「エチオピア人の」 山田 「日本人の」 審査員「エチオピア人による」 山田 「日本人の山田!」 審査員「エチオピア人のための」 山田 「あんたリンカーンか!や・ま・だ!日本人によくある名前だよ!」 審査員「確認します」 審査員,電話をかける. 山田 「だからどこにかけてるんですか」 審査員,はにかむ. 山田 「いや,意図がわからない」 審査員「わたしだ,ヤマンダを頼む」 山田 「や・ま・だ,アマンドみたく言わないでください」 審査員「あ,ヤマダだ,そう,コジマじゃないほう」 山田 「十分知ってるでしょ」 審査員「何,え?今そんなこと言えないよ」 審査員,山田をちらりと見る. 審査員「人前でそんなこと言えないよ」 山田 「何話してるんですか」 審査員「あとで,あとでちゃんと言うから,ねっ」 山田 「いちゃついてるでしょ,ねえ,いちゃついてるでしょ」 審査員「なに,日本人によくある平凡な苗字?」 山田 「失礼でしょ,わたし見えてますかあ」 審査員「よし,分かった.ありがとう.またかける」 審査員「ただいま,日本人によくある平凡な苗字であることが判明いたしました」 山田 「だから言い回しが失礼でしょ」 |
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