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異国のお母さん 2001/04/02 その人はどこから来たのか またはずっと前からここにいたのか。 その人の言葉は私たちの言葉とは違う。 何を言っているのか分からない。 でも、何を伝えようとしているのかは分かる。 その人はお母さんらしい。 誰のお母さんかはこの際関係ない。 その人がお母さんであるということが それだけが重要なことなのだ。 |
桜の下 2001/04/02 桜の木の下には死体が 埋まっているというので、掘り起こしてみた。 すると、そこに埋まっていたのは。 誰にも教えてあげない。 私だけが知っている。 |
ふんわり 2001/04/19 ふんわりと ふんわりと ただただふんわりと 明けても暮れても ただただふんわりと 生き抜いて行きたい |
いちじく 2001/04/19 緑の痛み むしばむ青さ まばゆく くらむ いちじくの匂い |
つぼ 2001/04/19 そのつぼの匂いをかぎたくて つい私は手を出してしまったのです。 それがいけなかったのです。 私の頭はちょうどうまい具合に つぼにおさまってしまったのです。 不思議と嫌な気分にはならず むしろ心地よいぐらいでした。 しかし世の中そううまくはいきません。 |
惨殺 2001/04/20 斬りおとされた ひまわりの首を 青空にかざして ふと思う |
ぶっちょさん 2001/04/20 やわっこい ぶっちょさんの首を よわっこく ねちっこく ゆっくりとなぞると やがて ぶっちょさんの首は 天高く空に舞い上がる |
のーづら 2001/04/21 ひじりき ひちりき さんちょのき そこのけ そこどけ ぱんちょのけ |
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