蛭子さん
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こんな夢を見た。
 昨日、わたしは久しぶりに所沢の床屋に行った。すると、隣に座っていたのが蛭子さん。
「利根川さん、いい髪してますねぇ」
 わたしは居心地が悪くなって散髪もそこそこに床屋を飛び出した。すると、出口に立っていたのが蛭子さん。
「利根川さん、いい髪してますねぇ」
 一刻も早くこの場を離れなければと思い、自転車置場に向かって駆け出した。すると、わたしの代わりに自転車に乗っていたのが蛭子さん。
「利根川さん、いい髪してますねぇ」
 交通手段を奪われたわたしは今度は駅に向かい、切符も買わずに一目散にホームへ駆け込んだ。すると、ベンチに腰掛けていたのが蛭子さん。
「利根川さん、いい髪してますねぇ」
 わたしはすっかり絶望的な気分になり、やけになって電車に飛び込んだ。即死であった。そのまま寄り道もせず閻魔大王の言うままに地獄へと向かった。すると、一足先に責め苦にあっていたのが蛭子さん。
「利根川さん、いい髪してますねぇ」
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